ありえないもののために

Credo, quia impossible est.

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le pas au-delà

author: 有栖川真理



 かつて、《歩み》が大地を踏みしめたことは無かった。それは常に超えゆく歩みであった。
 道とは超過してゆく空間である。それは通じているのではなく、越えられてゆく。道は、地図ではなく、ましてや、大地ではない。道が開示するのは彼方である。
 道の上をひとは歩むのか? 道のなかを? それとも、道に沿って?

 這い水でさえ、その腹を擦りつけはするが、それは擦〔こす〕り、そして立ち止まるためなのではない。這うことによって、そこに間隙が、超薄的間隙が生ずる。表面に貼り着くのは、剥がれるためである。それは滑る、ずれる。そして道から溢れ出る。
 道にとって余りにも過剰な歩み。
 大地にとって余りにも過剰な道。
 歩みは飛ぶ。這うこともまた飛行である。飛行は滑り、空間をつるつると滑ってゆく。

 道は歩みとなるとき、存在が生成変化となるdisposition(その海の原理)なのだ。物理的道程を離れ、ホライゾンを超えて、道は道から離陸する。そして飛行し、帰路を急ぐのだ。
 やがて道は軌跡となり、航跡となり、煙のように消えてゆく。それはtraceableなものではない。道路には道は残っていない。道は「道路」から溢れ出る。それは水であり、川である。
 道は、必ず零れるのだ、別の道に向かって。

 一本の道は無い。しかしまた、道は一本しか無い。つまり、一直線の道は無く、多種多様なものを縫ってゆく糸があるだけだ。

 かくして道はもはや風となり、天をゆく。地を這いながら。それはなぞりはしない。
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いつも遊びに来ます。いつも日記凄いです。僕も努力しないと・・・。ここのところ寒くなってきたので風邪などに気をつけて下さい。また覗きに来ます。
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われわれNoVALIS666は、
三重人格複合体です。

 現実界の男性:神沢昌宏
 非現実の女性:有栖川真理
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    (別名〈赤〉ちゃん

が同居しております。

mari

Autor2:有栖川真理



■特に【有栖川真理】【赤ちゃん】などの但書がない場合、発言者は神沢昌宏という現実の人間です。ほとんど、そういうことになると思いますが、まれに、感極まると人格交代が起こり、たとえば今のように、わたしこと【有栖川真理】が割って入ってくることがあります。また、非常にムカつくと【赤ちゃん】が暴言吐きまくることもあります。同じNoVALIS666でも相当性格違いますので、初めての方、びっくりしないで下さいね。

(文責:有栖川真理



■かかってこい!

(文責なんか知るか!:赤ちゃん


  
■でも、僕はまともな男です。
赤ちゃんみたいに好戦的じゃありません。

(文責:神沢昌宏




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